最近、在家仏教こころの会に入会した会員に話を聞くと、「お坊さんでもなく、自らの手で亡くなった親、先祖の供養ができるのが素晴らしい」と話されていました。そして、「『聞く 語る』の集まりに何回か、でるようになって、これが在家仏教こころの会のつどいなのかとわかりました。“人の話を聞いて、自分に気づく”、自分も気づいたからには、行動してみようと思います」とのこと。
自分のいのちの源である親、先祖に向かってお経をあげるということは、自分が今、生きているということ、自分の存在を確認していくということです。今日の自分が在るのは、両親がいて、そのまた両親がいてと先祖の存在なしには語れません。私自身、親、先祖に思いを馳せることで、感謝のこころが生まれ、これから自分はどう生きていくのかを考えていけるのです。どんな親、先祖でも、子どもたちがしあわせに生きていくことを願っています。『法華経』には、日常の生活の中で仏教を活かしていくことが説かれていて、人それぞれ、「しあわせ」の感じ方は違うかもしれませんが、自分がどう生きていったらよいのか、お経をあげ、考え、人に寄り添うことで自立し、この“自分”を生きていけるのだと思います。
『聞く 語る 気づく 動き出す』
積極的に人に関わり自分を見つめ、まっすぐ“この自分”を楽しもう!
令和7年1月
在家仏教こころの会
会長山口信廣